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食物アレルギーはどうやって診断するの

食物アレルギーの診断では、問診がとても大切です。
食品や食べた量、症状が出るまでの時間や出た症状などを詳しく専門医に伝えることで、ほとんどの部分は予測をつけることができます。
血液検査ではIgE抗体があるかどうかを調べ、結果をスコアやクラスで表示するのが一般的です。
ただ、スコアが高くてもアレルギー症状の強さと一致するとは限らず、詳細に判断するため食物負荷試験という試験を行う場合もあります。
食物負荷試験は、実際に該当する食品を食べて症状を観察することになるため、原始的な手段ではありますが正確さではこれに勝るものはありません。
どのように進めるかは病院によりますが、当然ながら症状が出た場合に緊急処置が必要となります。
万が一にも、症状が出た食品を自宅で試しに食べてみるといった行為は大変危険ですので、行ってはいけません。
平成18年4月からは、条件を満たす施設が保健所に届出をしたうえで、入院により試験を行うことが保険診療として認められました。
認可された病院であれば、診断を希望することができます。
ほかにも、血液検査のヒスタミン遊離試験は保険診療で受けられますが、こちらは検査できる食品が限られています。
皮膚プリックテスト(スクラッチテスト)は、アレルゲンの成分を皮膚にのせて傷をつけることで判定する方法で、IgE抗体検査とほぼ同じ試験になります。

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